
岐阜市のごみ袋有料化から1か月 管理の現場で感じる変化とは
2026年10月1日から岐阜市で家庭ごみ指定袋制度がスタートし、早くも1か月が経過しました。
美濃善不動産でも管理物件の入居者様に対し、制度開始前から案内文を配布し、円滑に移行できるよう周知活動を行ってきました。しかし、制度開始直後は予想どおり一定数の不適正排出が発生しました。
今回は、実際に管理現場で起きた事例をご紹介しながら、制度開始後に感じている変化についてお話ししたいと思います。
想定していた以上に多かった「知らなかった」
有料化開始前には各種報道や市の広報などで周知が行われていましたが、実際には制度を知らずにごみを出してしまった方もいました。
ある管理物件では、従来どおりの袋でごみが排出されていました。
回収されずイエローカードが貼付されたため内容を確認したところ、宛名のある郵便物が入っており排出者を特定することができました。
後日ご本人にお話を伺ったところ、
「有料化になったことを知らなかった」
とのことでした。

ニュースや広報を見ていない方も一定数いらっしゃいます。管理会社として事前周知を行っていても、全ての方に確実に伝わるわけではないことを改めて感じました。
共同住宅内の事業所で発生した事例
近年では住居兼事務所として利用されるケースも少なくありません。
その中で発生したのが、事業系ごみの排出ルールに関するものです。
事業系ごみは家庭ごみと区別して排出する必要がありますが、事業所名の記載がない状態で排出されていました。
排出者に確認したところ、
「事業系ごみ袋を使用していたので問題ないと思っていた」
とのことでした。
ごみ袋の種類だけでなく、記載事項についても理解していただく必要があると感じた事例です。
制度変更の際は「何を使うか」だけではなく、「どのように出すか」まで周知することの重要性を改めて実感しました。

【注意喚起文章を貼りました】
通りがかりの方による排出も
アパート専用ごみステーションでは、入居者様以外による排出も見受けられました。
管理物件のごみステーションに指定袋以外のごみが置かれていたため確認したところ、明らかに入居者様のものではないケースがありました。
おそらく通勤途中や通学途中の方が、
「少しだけなら」
という気持ちで置いていかれたのだと思われます。
ごみステーションは地域の共有設備ではなく、アパートの入居者様が使用するための設備です。
一部の心ない行為により、入居者様やオーナー様が迷惑を被ることになります。
管理会社として巡回や注意喚起を継続していますが、マナーの向上が望まれる部分でもあります。

【イエローカードが貼られたゴミが鳥獣に荒らされました!】

【道路にまで散乱していました、、 だいたいこういうクレームは終業時間の直前にありますね、、 あるある】

【すべて回収しました!!】
外国人入居者様への周知不足
今回、特に反省点として感じたのが外国人入居者様への周知です。
制度開始前に配布した案内文は日本語のみでした。
私たちは内容を理解していただけるだろうと考えていましたが、実際には外国人入居者様の一部で排出ルールが十分伝わっていませんでした。
そこで、
- ・英語
- ・中国語
- ・ベトナム語
- ・ポルトガル語
- ・タガログ語
- ・ネパール語
など、入居者様の母国語に応じた説明資料を作成し再度配布したところ、不適正排出は大きく改善しました。
岐阜市でも外国人居住者は年々増加しています。
今後は日本語だけではなく、多言語での周知が当たり前になるのかもしれません。
管理会社としても良い学びとなりました。
イエローカードが貼られたごみはどうしているのか
入居者様から時々、
「イエローカードが貼られたごみは片付けないのですか?」
というご質問をいただきます。
弊社では基本的に、不適正排出が確認された場合はすぐに回収せず、そのまま残しています。
もちろん景観上は好ましいものではありません。
しかし、すぐに片付けてしまうと、排出者本人が自分のごみが回収されなかったことに気付かない場合があります。
そのため、
「なぜ回収されなかったのか」
を理解していただくため、一定期間は現地に残す運用を行っています。

実際に次回巡回時には、そのごみがなくなっていることも少なくありません。
排出者ご本人が確認し、適切なごみ袋へ入れ替えて再排出されたのだと思われます。
管理会社が全て処理してしまうのではなく、ルールを知っていただくことも大切な管理業務の一つだと考えています。
この1か月で感じる変化
制度開始当初は毎日のように不適正排出の確認がありました。
しかし、1か月が経過した現在では、その件数は徐々に減少している印象があります。
- ・指定袋を使用する方が増えた
- ・分別意識が向上した
- ・イエローカードの効果が浸透してきた
- ・多言語周知により外国人入居者様の理解が進んだ
こうした積み重ねによって、少しずつ地域全体が新しいルールに慣れてきているように感じます。
もちろん、まだ不適正排出がゼロになったわけではありません。
しかし制度開始直後の混乱期と比べると、確実に改善していると言えるでしょう。


最後に
ごみ袋有料化は、単にごみ処理費用を負担する仕組みではありません。
ごみを減らし、分別を促進し、限りある資源を有効活用するための制度でもあります。
管理現場では様々な事例が発生していますが、入居者様一人ひとりがルールを理解し協力していただくことで、住みやすい環境が維持されます。
美濃善不動産でも引き続き巡回や周知活動を継続し、オーナー様・入居者様双方にとって快適な住環境づくりに努めてまいります。
今後も管理現場で感じたことや、入居者様に役立つ情報を定期的に発信していきたいと思います。


