
砂利の月極駐車場の水たまり対策|前面道路の通行が原因?岐阜市での補修事例と改善方法
砂利の月極駐車場にできた大きな水たまりをどう改善したか
― 岐阜市の不動産管理会社が現場で判断した“応急処置”の記録 ―
岐阜市で不動産管理業を行っている当社には、月極駐車場に関するご相談が日々寄せられます。
その中でも特に多いのが、砂利敷き駐車場の水たまりや轍(わだち)に関するトラブルです。
今回は、当社が管理する砂利の月極駐車場で、長年の使用により大きな水たまりが発生してしまったケースについて、現地調査から応急処置までの流れをご紹介します。
同じような状況でお困りの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
■ ご入居者様からのご相談
ある日、月極駐車場をご利用中のお客様から次のようなご連絡をいただきました。
「駐車場の砂利が抉れて大きな水たまりができています。
砂利を補充するだけでは難しい気がするのですが、何とかしてもらえないでしょうか。」
砂利の駐車場では、雨水が溜まりやすい箇所がどうしても生まれます。
しかし今回は「大きな水たまり」とのことで、通常の補修では改善しない可能性も考えられました。
■ 現地調査で見えてきた“原因”
さっそく現地を確認したところ、確かに砂利が減り、地盤が周囲より低くなっている状態でした。
明らかに地面が抉れたように沈み込んでおり、雨が降れば水が溜まるのは当然といえる状況です。




しかし、ここでひとつ疑問が生まれました。
「なぜ4区画の駐車場なのに、ここまで極端に抉れるのか」
そこでしばらく現地で様子を観察してみることにしました。
● 道路が狭く、車が“駐車場内に入り込んで”すれ違っていた
観察を続けていると、原因がはっきりしました。
駐車場前の道路はやや狭く、車同士がすれ違う際に、道路側の車が駐車場の敷地に少し入り込んで避けているのです。
その結果、駐車場の一部が“通路”のように使われ、
・砂利が押し出される
・地盤が踏み固められ沈む
・雨水が溜まりやすくなる
という悪循環が起きていました。
これは砂利補充だけでは根本的な改善が難しいケースです。
■ 一般的な補修方法と今回の問題点
砂利駐車場の水たまり補修には、一般的に次のような方法があります。
① 砂利の補充+転圧
最も手軽な方法ですが、今回のように車両が頻繁に通行する場所では、
すぐに砂利が流出し、再び水たまりができる可能性が高いです。
② 重機で地盤を削り、整地してから砂利補充+転圧
より本格的な方法ですが、
・工事費用が高い
・工事期間中の代替駐車場の確保が必要
・貸主様の費用負担が大きい
などの課題があります。
③ アスファルト舗装
最も確実ですが、
・工事費用が大きい
・工期が必要
・工事期間中の代替駐車場の確保が必要
・駐車料金の値上げ検討が必要
など、簡単には決断できません。
今回のケースでは、貸主様とも相談した結果、
「管理会社によるDIYでまずは応急処置で様子を見る」
という方針になりました。
■ 応急処置として「全天候型アスファルト補修材」を採用
そこで今回採用したのが、全天候型アスファルト補修材です。
本来はアスファルト舗装の補修に使う材料ですが、
・水たまりに直接撒いて散水するだけで施工できる
・硬化が早く、施工後すぐに車両が通行できる
・仕上がりが自然なアスファルト色で安心感がある
といった特徴があります。
砂利駐車場での使用は“本来の用途外”ではありますが、
貸主様からも「色は気にしないので、まずは応急処置を」とご了承をいただき、施工することになりました。
■ 今回使用した材料の量
使用した補修材は 20kg入りを11袋。
合計 220kg です。
これはイメージしづらい量ですが、
家庭用のお風呂1杯分(約200L)に相当する重さ
と言うと、少し実感が湧くかもしれません。
■ 実際の施工手順
作業は次のように進めました。
① 水たまり部分に補修材を投入
まずは抉れて低くなっている部分に、袋から直接補修材を投入します。
数袋ずつ、様子を見ながら入れていきました。
② スコップで均す
投入した補修材をスコップで均し、周囲の高さと合わせます。
③ 足で踏み固める
ある程度形が整ったら、足で踏み固めて密度を高めます。
④ 車両で最終転圧
最後に車両をゆっくり走らせ、しっかりと転圧。
これにより、施工後すぐに実用強度が確保できます。
作業時間は 約1時間。
応急処置としては非常に効率的な方法でした。

【施工後】


気合が入っていたので、区画ロープも張替えしました!


■ 施工後の状況
数日後、雨が降ったため現地を再確認しました。
結果としては、
・一部にわずかな水たまりは残る
・しかし施工前のような大きな水たまりは解消
・駐車への支障はほぼなくなった
という状態まで改善できました。


もちろん、砂利駐車場にアスファルト補修材を使用するのは“推奨される方法”ではありません。
しかし今回は、
・費用を抑えたい
・工期を短くしたい
・まずは応急処置で様子を見たい
という条件の中で、最適な選択だったと考えています。
■ 今後の課題と対応方針
今回の応急処置で水たまりは改善しましたが、
前面道路の車両通行が続く限り、再び駐車場地盤が沈む可能性はあります。
今後は、
・状況を定期的に確認(補修材が定着したかどうかも含めて)
・必要に応じて再補修
・貸主様と長期的な改善策を検討
といった形で対応していく予定です。
■ まとめ
砂利の駐車場は、舗装された駐車場に比べて維持管理が難しい面があります。
特に、今回のように“駐車場が道路のすれ違いスペースとして使われてしまう”ケースでは、
通常の補修では追いつかないこともあります。
しかし、状況に応じて柔軟に方法を選ぶことで、
費用を抑えつつ利用者様の不便を軽減することは可能です。
当社では、現地調査から施工方法の提案、貸主様との調整まで一貫して対応しております。
砂利駐車場の水たまりや轍でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。


