
空き家のエアコン室外機にアシナガバチの巣!大量発生から撤去までの岐阜市の不動産管理会社による実体験レポート
空き家や長期間使用されていない住宅では、思いもよらないトラブルが発生することがあります。
今回は、管理している未使用住宅で発生した「エアコン室外機内部へのアシナガバチの営巣」についてご紹介します。
夏場はハチの活動が活発になる時期です。同じような事例は空き家や長期間不在だった住宅で発生する可能性がありますので、参考になれば幸いです。
久しぶりにエアコンを動かしたところ異変が…
先日、長期間使用されていない住宅を訪問した際のことです。
室内の状況を確認するため、久しぶりにエアコンを運転してみました。
エアコン自体は問題なく作動したのですが、しばらくすると外から何やら慌ただしい様子が見えました。
室外機を見ると、なんとアシナガバチが次々と飛び出してきたのです。
最初は数匹程度かと思いましたが、実際にはかなりの数のハチが室外機周辺を飛び回っていました。
「これは室外機の近くに巣があるのではないか」
そう考え、その日は無理に近づかず状況を観察することにしました。
アシナガバチはスズメバチほど攻撃性は高くないといわれていますが、巣を刺激すると集団で防衛行動を取ることがあります。
不用意に近づいたり、慌てて駆除しようとしたりすると刺される危険があります。
まずは安全確保を優先しました。

【現場を離れる際に確認したところ、アシナガバチがうろうろ】
翌日、ハチ用殺虫剤を持参して再訪
翌日、ハチ用の殺虫剤を準備して再度現地を訪れました。
前日の状況から考えると、殺虫剤を噴射した瞬間に大量のアシナガバチが飛び出してくることを予想していました。
十分に距離を取りながら慎重に作業を開始しました。
ところが、実際に殺虫剤を噴射してみると予想とは異なり、飛び出してきたハチはわずか2匹だけでした。
「あれ?」
正直なところ拍子抜けしました。

前日にはかなりの数のハチを確認していたためです。
しかし、飛び出してきた数が少ないからといって安心はできません。
室外機の内部に巣が残っている可能性は十分に考えられました。
そこで、さらに安全を確認しながら室外機内部の点検を行うことにしました。
室外機のカバーを外して内部を確認
ハチの動きが落ち着いていることを確認したうえで、室外機の網部分をドライバーで取り外しました。
慎重に内部を確認してみると、やはり予想どおりでした。
プロペラファンの根元付近にアシナガバチの巣が残っていたのです。

【プロペラファンの根元部分】

【プロペラファンの根元部分】
大きさは大人のげんこつ程度。
アシナガバチの巣としては比較的大きく成長していました。
さらに室外機内部の下部を見ると、細かな粉のようなものが多数落ちていました。

【粉が落ちていました】
この時点で状況がある程度見えてきました。
なぜハチが大量に飛び出してきたのか
今回のケースを振り返ると、おそらく次のような流れだったと考えられます。
まず、住宅が長期間空き家状態だったため、人の出入りや振動がほとんどありませんでした。
そのためアシナガバチにとっては非常に静かで安全な環境となり、室外機内部に営巣したものと思われます。
室外機の内部は雨風を避けることができ、外敵にも見つかりにくい場所です。
空き家や未使用住宅では、実はハチが巣を作る場所として選ばれることが少なくありません。
そして今回、久しぶりにエアコンを運転しました。
運転開始とともに室外機内部のプロペラファンが高速回転します。
ハチの巣はプロペラファンの近くに作られていたため、その振動や風圧、あるいはファンとの接触によって巣の一部が破壊された可能性があります。
その結果、巣にいたアシナガバチたちが一斉に飛び出し、防衛行動を取ったのではないかと推測しています。
実際、室外機内部に散らばっていた粉状の破片を見ると、巣の一部が損傷していたことがうかがえました。
巣を撤去して復旧
内部確認後、残っていた巣を慎重に撤去しました。

【撤去後】
巣の周辺にもハチが残っていないことを確認し、室外機内部を清掃しました。
その後、取り外していた網部分を元通りに設置。

【エアコン室外機網部分の再設置】
最後にエアコンを試運転し、異常がないことを確認して作業完了となりました。
幸いにも今回のケースでは、作業中に刺傷事故もなく安全に対応することができました。
ただし、状況によっては非常に危険なケースもあります。
巣がさらに大きくなっていた場合や、スズメバチが営巣していた場合には専門業者への依頼が必要になることもあります。
空き家管理で注意したいポイント
今回の事例を通じて改めて感じたのは、空き家管理の重要性です。
空き家は人が住んでいないため、さまざまな生き物が住み着きやすくなります。
特に春から秋にかけては、
- ・アシナガバチ
- ・スズメバチ
- ・クモ
- ・鳥
- ・ネズミ
- ・コウモリ
などが建物を利用するケースがあります。
また、エアコン室外機だけでなく、
- ・軒下
- ・メーターボックス内部
- ・換気フード周辺
- ・物置内部
- ・シャッターケース
- ・ベランダの隅
- ・雨戸の戸袋
なども営巣場所になりやすいため注意が必要です。
定期的に巡回を行い、早期に異変を発見することで大きなトラブルを防ぐことができます。

【再設置後】
まとめ
今回は、未使用住宅のエアコン室外機内部にアシナガバチが営巣していた事例をご紹介しました。
久しぶりにエアコンを運転したことでハチが大量に飛び出してきましたが、後日確認したところ、室外機内部のプロペラファン付近にげんこつ大の巣が残っていました。
おそらくエアコン運転時の振動やプロペラファンの回転によって巣の一部が破壊され、ハチが一斉に飛び出したものと思われます。
最終的には巣を撤去し、室外機を復旧することができました。
空き家や長期間使用していない住宅では、思いもよらない場所にハチが巣を作ることがあります。
久しぶりにエアコンを使用する際や空き家点検を行う際には、室外機周辺の様子にもぜひ注意してみてください。
小さな異変に早く気付くことが、安全な建物管理につながります。


