
【岐阜市】管理物件で発見した蜂の巣を駆除|セグロアシナガバチとフタモンアシナガバチの特徴・巣の構造を解説
こんにちは。岐阜市の不動産管理会社 美濃善不動産の管理部スタッフです。
※今回は蜂の画像や巣の画像がありますので苦手な方は前のページにお戻りください
先日、当社の管理物件で「とても大きな蜂の巣ができているので見てほしい」というご相談を2件いただきました。
蜂の巣は入居者様や近隣住民の皆様にとって大きな不安要素です。特に夏場は蜂の活動が活発になるため、早期発見・早期対応が重要になります。
今回現地確認したところ、1件はセグロアシナガバチ、もう1件はフタモンアシナガバチの巣でした。
どちらも15メートルほど届く専用殺虫剤を使用して安全に駆除し、その後巣を回収しました。
今回は実際の駆除事例を交えながら、2種類の蜂の特徴や巣の違い、そして蜂の巣の構造についてご紹介します。
アシナガバチとは?
アシナガバチはスズメバチ科に属する蜂ですが、一般的なスズメバチと比較すると細身の体型で、飛行中は長い脚を垂らして飛ぶのが特徴です。
比較的おとなしい性質といわれていますが、巣に近づいたり刺激を与えたりすると攻撃してくることがあります。
また、蜂毒アレルギーを持つ方が刺されると重篤な症状を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
アシナガバチの巣の構造を詳しく見てみましょう
蜂の巣というと、丸くて大きなスズメバチの巣をイメージされる方が多いと思います。
しかしアシナガバチの巣は全く違います。
六角形がむき出しになった構造
アシナガバチの巣は、六角形の部屋(育房)が規則正しく並んだ構造になっています。
スズメバチの巣のように外皮で覆われておらず、幼虫を育てる部屋が外から見える状態です。
その見た目から、
・シャワーヘッド
・ハスの実
・六角形の集合体
などに例えられることがあります。
六角形の一つ一つが幼虫の部屋であり、女王蜂が産卵し、幼虫が成長していきます。
巣は「紙」でできている
回収した巣を近くで見ると、木目調の模様が確認できます。
これは蜂が木材や枯れ枝の繊維を削り取り、自らの唾液と混ぜ合わせて紙状に加工して作ったものです。
人間が作る紙や段ボールとよく似た構造で、非常に軽量です。
実際に回収した巣を持つと、大きさの割に驚くほど軽く感じます。
1本の柱で支えられている
アシナガバチの巣の最大の特徴は「巣柄(そうへい)」と呼ばれる支柱です。
巣は建物や樹木にべったり張り付いているわけではありません。
一本の細い柱によって吊り下げられています。
イメージとしては、
軒天井
─────────
│
│ ← 巣柄
│
◎◎◎◎◎
◎◎◎◎◎◎
このような形です。
キノコの軸のような構造で巣全体を支えています。
また、この支柱にはアリなどの天敵が侵入しにくくなる役割もあると考えられています。
六角形には理由がある
育房が六角形なのには理由があります。
六角形は隙間なく並べられるため、
・少ない材料で作れる
・強度が高い
・多くの幼虫を育てられる
というメリットがあります。
自然界の建築技術として非常に合理的な構造なのです。
巣の成長過程
春になると越冬した女王蜂が1匹で巣作りを始めます。
最初は数個の育房しかありませんが、働き蜂が誕生すると一気に巣が大きくなります。
夏になる頃には、
・50室
・100室
・200室以上
にまで成長することもあります。
管理会社にご相談をいただく頃には、すでに働き蜂が多数活動しているケースがほとんどです。
1件目 セグロアシナガバチの巣
今回最初に確認したのはセグロアシナガバチでした。

セグロアシナガバチの特徴
セグロアシナガバチはアシナガバチの仲間の中でも比較的大型で、体長は20〜25mm前後になります。
胸部の後方が黒く見えることから「背黒」という名前が付いています。黒と黄色の模様がはっきりしており、遠目では小型のスズメバチと間違えられることもあります。
特徴としては、
・アシナガバチの中でも大型
・黒と黄色のコントラストが強い
・飛行時は脚を垂らして飛ぶ
・アシナガバチの中では攻撃性がやや高い
といった点があります。
セグロアシナガバチの巣
セグロアシナガバチの巣は、六角形の育房がむき出しになったシャワーヘッド状の形をしています。
軒下やベランダなどに作られることが多く、
・軒下
・ベランダ
・玄関周辺
・カーポート
・室外機周辺
などでよく見られます。
成長すると200~400室近い育房になることもあり、働き蜂も多数になるため注意が必要です。
駆除時の状況
今回発見した巣は自転車置場の軒下にありました。

人の出入りが多い場所だったこともあり、被害が出る前に対応を実施。
15m到達タイプの蜂専用殺虫剤を使用し、安全な距離を確保しながら駆除を行いました。
駆除後は巣を回収し、戻り蜂の確認も実施しました。

2件目 フタモンアシナガバチの巣
もう1件で確認したのはフタモンアシナガバチでした。
岐阜市周辺でも比較的よく見られる身近な蜂です。

【建物壁の雨戸シャッター付近に巣を作っていました】
フタモンアシナガバチの特徴
フタモンアシナガバチは体長14〜18mmほどで、セグロアシナガバチよりやや小型です。
腹部付近にある2つの黄色い斑紋が名前の由来となっています。
特徴としては、
・黒い体に黄色い模様
・比較的小型
・腹部に2つの黄色い斑点
・比較的温厚な性格
が挙げられます。
また、毛虫やカメムシ、バッタなどを捕食するため、農業分野では益虫として扱われることもあります。
フタモンアシナガバチの巣
巣の基本構造はセグロアシナガバチと同じですが、巣を作る場所に違いがあります。
フタモンアシナガバチは、
・庭木
・植栽
・生垣
・低木
・草むら
など比較的低い場所に営巣する傾向があります。
巣は平たく横方向へ広がり、育房数は200~300室程度、多いものでは1,000室近くになるケースもあります。
そのため、植木の剪定や草刈りの際に偶然発見されることも少なくありません。
駆除時の状況
今回の巣は建物の壁に作られていました。

壁の色と同じような色をしており発見しにくい状態でしたが、蜂の出入りに気づいた入居者様からご連絡をいただきました。
こちらも専用殺虫剤を使用し、安全を確保したうえで巣を撤去しました。

夏は蜂トラブルが増える季節です
アシナガバチは春から活動を開始し、7月から9月にかけて巣が急成長します。
働き蜂も増えるため、この時期が最も刺傷事故が発生しやすい季節です。
賃貸住宅では、
・ベランダ
・共用廊下
・駐輪場
・ゴミ置き場
・植栽周辺
・雨戸の戸袋
・エアコン室外機
などで巣が発見されることがあります。
「最近蜂をよく見かけるな」と感じたら、近くに巣があるサインかもしれません。
蜂の巣を見つけた場合のお願い
蜂の巣を見つけた場合は、
✅ 棒などでつつかない
✅ 水を掛けない
✅ ご自身で無理に駆除しない
✅ まずは管理会社へ連絡する
ことが大切です。
特に高所や大型化した巣は非常に危険です。
蜂は巣を守ろうとする本能が強いため、刺激を与えると思わぬ事故につながることがあります。
まとめ
今回、当社管理物件で
・セグロアシナガバチ
・フタモンアシナガバチ
の2種類の蜂の巣を確認し、無事に駆除・撤去を行いました。
回収した巣を観察すると、六角形の育房が規則正しく並び、自然が作り出したとは思えないほど精巧な構造をしています。

しかし、その精巧な巣も人の生活空間に作られてしまうと、刺傷事故や不安の原因になります。
特に夏場は数週間で巣が大きくなることも珍しくありません。
当社では入居者様が安心・安全に暮らせる住環境づくりのため、蜂の巣や害虫などのご相談にも迅速に対応しております。
共用部分に「蜂が出入りしている」「蜂の巣らしきものを見つけた」など気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
これからも皆様が安心して暮らせる管理を心掛けてまいります。


