
岐阜市の美濃善不動産 建築部スタッフ 宮古島研修旅行3日目・4日目 最終回 — “台風と向き合い、島の知恵に触れた3日目・4日目”
宮古島で迎える3日目の朝は、前日とは比べものにならないほどの強い風に包まれていました。
台風6号「チャンミー」がついに直撃。
窓の外ではヤシの木が大きくしなり、空は重たい灰色。
旅の予定はすべてキャンセルとなり、私たちはホテル内で待機することになりました。
建築の仕事をしていると、天候による工程の遅れや、急な予定変更は避けられません。
だからこそ、私はこうした状況を前向きに捉えるようにしています。
「どうにもならないことは、受け入れて楽しむ」
それは現場でも旅でも同じで、柔軟に考えることが大切だと改めて感じました。
こうした姿勢は、きっと 仕事の判断力 にもつながるはずです。
ホテルのロビーでは、同じように足止めされた観光客が静かに過ごしていました。
外の荒れた天気とは対照的に、ロビーには落ち着いた空気が流れ、読書をする人、パソコンを開く人、コーヒーを飲みながら談笑する人など、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。
私たちも、普段の忙しさではなかなか取れない“ゆっくりとした時間”を味わいながら、スタッフ同士でこれまでの研修を振り返りました。

台風の影響で飛行機も欠航となり、帰宅は1日延期。
予定通りにいかない旅は不安もありますが、こうした経験こそが記憶に残るもの。
そして、島の人々にとって台風がどれほど身近な存在なのかを知る貴重な機会にもなりました。
夕方には天気も回復してきたので、地元の食堂にいきました。



4日目 — 台風一過、島の知恵と自然の力に触れる
翌朝、台風は過ぎ去り、空には少しずつ光が戻ってきました。
まだ風は強いものの、昨日の荒れた天気が嘘のように穏やかさを取り戻しつつあります。
私たちは、研修最終日に予定していた場所へ向かうことにしました。

最初に訪れたのは ユートピアファーム宮古島。
ここは“花と果実の楽園”と呼ばれる場所で、色鮮やかな花々と、宮古島を代表する果実・マンゴーの栽培を間近で見学できます。

マンゴーハウスに入ると、甘い香りがふわりと漂い、整然と並ぶマンゴーの木々が迎えてくれました。
スタッフの方から、マンゴーの色づきを均等にするために、銀色のレフ板で下から光を当てているという説明を受け、思わず感心。
光の当たり方ひとつで仕上がりが変わるというのは、建築の 採光設計 にも通じる考え方で、とても興味深いものでした。

さらに、マンゴーはこれから袋を被せて追熟させ、枝から自然に袋の中へ落ちたら収穫するとのこと。
この“自然に任せる”方法は、果実にストレスを与えず、最も美味しい状態で収穫するための知恵だそうです。
弊社で育てている晩白柚も、今年はこの方法を試してみようかしら…そんな思いが頭をよぎりました。

東平安名崎 — 東シナ海と太平洋が出会う場所
次に向かったのは、宮古島の東端に位置する 東平安名崎(ひがしへんなざき)。
ここは、東シナ海と太平洋がぶつかるダイナミックな景観が魅力の岬です。

風はまだ強く、波も高い状態でしたが、その迫力は圧巻。
海の色は深い青からエメラルドグリーンへと変化し、荒々しい波が岩にぶつかるたびに白い飛沫が舞い上がります。
自然の力を目の当たりにすると、人間の小ささを感じると同時に、自然と共に生きる島の人々の知恵や強さに思いを馳せずにはいられません。

海宝館・シェルミュージアム — 海の恵みを知る
続いて訪れたのは 海宝館 と シェルミュージアム。

ここでは、宮古島周辺の海で採れる貝や海の生き物について学ぶことができます。
貝殻の色や形はどれも個性的で、自然がつくり出す造形美に心を奪われました。
建築のデザインにも通じる“自然の曲線美”を感じ、思わず見入ってしまいます。

ラフテー定食でほっと一息
お昼は、地元のお店で ラフテー定食 をいただきました。
黒糖のコクがしっかり染み込み、とろけるような柔らかさ。
疲れた身体に優しく染み渡り、思わず笑顔になってしまう美味しさでした。
宮古島の料理は、素材の味を大切にしているものが多く、どれも心が温まる味わいです。


宮古空港へ、そして岐阜へ帰還
お腹も心も満たされたところで、宮古空港へ向かい、無事に中部国際空港へ帰ることができました。
1日遅れの帰宅となりましたが、それも含めて今回の研修は忘れられない経験となりました。

現地の方に伺った話では、今回の台風6号「チャンミー」は、宮古島の人々にとってはなんと「そよ風」程度だったそうです。
平成15年の台風では、電柱が1000本以上なぎ倒されたという話を聞き、自然の力の大きさに改めて驚かされました。

また、昔は木造茅葺きの住宅が主流だったものの、台風のたびに建て替えるのは大変で、助成金により鉄筋コンクリート造の住宅が普及したとのこと。
島の建築は、自然と向き合いながら進化してきたのだと実感しました。
この話は、私たちの 建築の視点 にとっても大きな学びとなりました。
今回の研修を終えて
台風直撃という予想外の出来事もありましたが、そのおかげで島の人々の暮らしや知恵、自然との向き合い方を深く知ることができました。
そして、建築に携わる者として、自然環境と建築の関係性を改めて考えるきっかけにもなりました。
この経験を、今後の仕事にしっかり活かしていきたいと思います。
宮古島で得た学びと感動は、きっと私たちの仕事に新しい視点をもたらしてくれるはずです。


