
岐阜市のアパート共用廊下でカメムシが大量発生!賃貸不動産管理会社が専用スプレー3種類を試してみました
先日、管理しているアパートの入居者様から、
「共用廊下にカメムシが大量発生しています」
との連絡がありました。
秋になるとカメムシに関する問い合わせは毎年のようにありますが、今回はかなりの数です。
さっそく現地へ向かい状況を確認すると、共用廊下の壁や手すりだけでなく、天井付近にも多数のカメムシが確認できました。

さらによく観察してみると、特に数が多かったのは共用廊下の照明器具周辺でした。
照明カバーや器具の隙間、その周辺の天井部分にカメムシが集中しており、下から見ただけでは気付かない場所にも数多く集まっています。
夜間に照明へ引き寄せられたのか、それとも居心地の良い場所だったのかは分かりませんが、今回の発生源は照明周辺が中心だったようです。
まずは手持ちのハチ用ジェットスプレーで対応
現場担当者の手持ちにハチ用のジェットタイプ殺虫剤があったため、まずはこちらを試してみました。
ハチ用スプレーは飛距離が長く、高所にも届くため、
「とりあえず今いるカメムシを減らそう」
という目的で使用しました。
しかし結果としては、期待していたほどの効果は感じられませんでした。
もちろん全く効かないわけではありません。
薬剤が十分にかかった個体には反応が見られましたが、カメムシは思った以上にしぶとく、なかなかその場で落下しません。
今回改めて感じたのは、
カメムシの背中は本当に強い
ということです。
薬剤がかかっても平然としているように見える個体も多く、ハチ用スプレーだけで対応するのは難しい印象でした。
結局はホウキとちりとりが大活躍
殺虫剤だけでは追いつかなかったため、最終的にはホウキとちりとりを使用して回収作業を行いました。
地道な作業ではありますが、数を減らすという意味では確実です。
共用廊下を端から確認しながら、壁面や床面にいる個体を回収していきます。

作業後はかなり数が減ったため、
「これで一旦落ち着くだろう」
と思っていました。
翌日に再び連絡が…
ところが翌日。
入居者様から再び連絡が入りました。
「昨日取っていただいたのに、また大量にいます!」
とのことです。
再度現地を確認すると、確かにカメムシが再び集まっています。
前日に回収した個体が戻ったわけではなく、新たに飛来してきた個体と思われました。
特に照明器具周辺には再び多くのカメムシが付着していました。

カメムシは周辺の山林や草地などから飛来することがあり、その場にいる個体だけを駆除しても根本的な解決にならないことがあります。
一度除去しても、その日の夜や翌日に新たな個体が集まってくることも珍しくありません。
貸主様と相談して専用スプレーを導入
状況を貸主様へ報告し、
「専用のカメムシ対策剤を試してみましょう」
ということになりました。
ホームセンターで数種類の商品を購入し、効果を比較してみることにしました。

今回準備したのは次の3種類です。
① 広範囲噴射タイプ(4連噴射口)
4つの噴射口から広範囲へ薬剤を散布できるタイプです。
天井付近や照明周辺に群がっているカメムシへまとめて噴射できます。
さらにこの商品は駆除だけでなく、
予防効果も期待できるタイプ
でした。
壁面や天井へ薬剤を残留させることで、飛来防止にも役立つ商品です。

② 凍殺タイプ
冷却効果で動きを止めるタイプです。
薬剤臭が比較的少なく、直接噴射した個体への効果が期待できます。
ただし飛距離はそれほど長くないため、高所への使用には少し工夫が必要でした。
③ 広範囲・ピンポイント対応ノズル付きタイプ
こちらは通常噴射に加え、細いノズルによるピンポイント散布も可能です。
照明器具周辺や細かな隙間などを狙いやすく、
こちらも予防効果を備えた商品でした。
実際に使用した感想
結論から言うと、
どのスプレーも一定の効果はありました。
直接しっかり薬剤がかかった個体は動きが鈍くなったり、その場で落下したりします。
また予防効果のある商品については、照明器具周辺や天井部分へあらかじめ散布しておくことで、再飛来の抑制も期待できます。
しかし現場で感じた課題もありました。
高所と風が大きな敵
今回のアパートは共用廊下の天井が比較的高く、カメムシが集まっている照明器具も高所に設置されていました。
さらに作業当日は風が強く、
- ・薬剤が流される
- ・狙った場所まで届かない
- ・散布範囲が安定しない
という問題も発生しました。
特に広範囲噴射タイプは風の影響を受けやすく、思った場所へ十分な量の薬剤を届けられない場面もありました。
即効性は近距離でこそ発揮される
今回の経験から感じたのは、
どれだけ良い薬剤でも、しっかり対象へ届かなければ効果は発揮できない
ということです。
近距離で確実に噴射できた場合は高い効果がありました。
しかし天井付近のカメムシや風の影響を受ける場所では、十分な薬剤量が付着せず、そのまま飛び去ってしまう個体も少なくありませんでした。
「あ、効いたかな?」
と思った瞬間に別の場所へ飛んで行ってしまう光景も何度か見られました。
共用部分向けの長距離用商品が欲しい
今回の作業を通じて強く感じたのは、
共用部の高所にも確実に届くカメムシ専用商品が欲しい
ということです。
アパートやマンションでは、照明器具や天井周辺など高い位置に害虫が発生することが多々あります。
現在の製品でも十分な効果はありますが、高所や屋外環境では飛距離に限界があります。
ハチ用ジェットスプレーのように10m以上飛びながら、
- ・カメムシ専用
- ・即効性あり
- ・予防効果あり
- ・高所対応
という商品が登場すれば、賃貸管理の現場では非常に助かると感じました。
まとめ
今回はアパート共用廊下で発生したカメムシ大量発生への対応として、
- ・ハチ用ジェットスプレーで初期対応
- ・ホウキとちりとりで回収
- ・翌日に再発生
- ・発生源は照明器具周辺が中心
- ・カメムシ専用スプレー3種類を比較
- ・予防効果のある薬剤も使用
- ・高所と風の影響で苦戦
という対応を行いました。
カメムシは一度駆除しても再び飛来することがあり、特に秋は発生が増える時期です。共用廊下の照明器具周辺は意外な発生ポイントになることもありますので、この季節の巡回では注意して確認していきたいと思います。


